主にニューヨーク州司法試験であるようだが,「日本人ノート」なるもので勉強している受験生が多数いるようだ。
私は,「日本人受験生の知り合いがいないのでそんなものは入手できなそうだが,入手しないと不利になるのか?」などと最初悩んでいた。
結論からいえば,あって損ではないだろうが,なくても大したマイナスはないと思う。
ネットで調べてみると,韓国人の世界では「韓国人ノート」が出回っているようだし,当然ながら「アメリカ人ノート」はその何十倍も出回っている。
その中で,あえて日本人ノートを勉強素材として利用するメリットは,日本語での説明があるため,理解が早いという点であろう。
しかし,日本語の方が,確かに理解は早いのであるが,一方で,英語力取得には遠回りであり,利用したほうが近道かどうかは微妙なところである。
文化的にあるいは日本法との違いのために,特に日本人が理解しづらい概念を丁寧に説明されているのであれば,かなり使い勝手は良い。しかし,見ていないのでわからないが,そのような高度な説明をコンパクトにまとめたノートを期待するのは難しいであろう。
なお,日本人ノートにしてもアメリカ人ノートにしても,あるいは予備校作成のアウトラインについても,「内容に間違いがある」「内容が古い」と指摘する人がいる。
しかし,あまり気にする必要はないと思う。確かに,間違いのないノートはないであろうが,ルールは多少間違えたとしても,点数に与える影響は少ないからである。重箱の隅はつつかない,いや,重箱の真ん中であってもつつかない,大ざっぱでアメリカンな態度が,カリフォルニア州司法試験では重要だ。(it sucks...)
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