エマニュエルのStrategies & Tactics for the MBEがMBEの勉強素材として,一番高い評価を受けていることは間違いない。悪く言う人を聞いたことすらない。私も一番高く評価している。
よって,まずは,これを勉強をすべきであろう(もっとも1巻,2巻があるのだが,第2巻の評価は分かれる)。アプローチについての丁寧な説明,丁寧で一貫した解説,受験生が間違えやすい点についての細かな指摘,現状ベストな素材であろう。
Barbri?それともAdaptiBar?
次に,何をすべきなのかは,結構争いがある。大きくは,バーブリ派とアダプティバー派との対立である。
アダプティバー派は,
@創作問題ではなく実際の問題に近い(バーブリは無駄に難しい)
A携帯端末で利用できる
B自動的に時間を測ってくれたる
正解率をまとめてくれる
といった便利な機能がある,
と主張する。
一方で,バーブリ派は,
@アダブティバーの過去問は古く現在のMBEの問題と合っていない
A本試験は手書きでアダプティバーのように携帯端末利用は本番に即していない
Bアダプティバーは解説が雑である
などといった主張をする。
アダプティバー派が優勢であると認識しているが,僅差かもしれない。
@の問題が本番に即しているのかは重要な問題だが,日本の司法試験と異なり,試験委員会は毎年の問題を公表していないので,比較は難しい。
私の感覚では,アダプティバーの方が本番に即していた気もするが,一度受けただけの感覚では,あてにはならない。ただ,いずれにしても微差であり,気にするほどのことはないと思う。
アダプティバーの方がやや解説が雑なことは確かだ。しかし,丁寧な解説は読むのも面倒で,コンパクトな解説の方がありがたい面もあり,この比較も難しい。
凝り性なので私も色々と調べたが,結論としては,どちらも大差なく,好きな方で勉強すればいいと思う。
(なお,アダプティバーもバーブリも,そしてエマニュエルも民訴については,本番と明らかに問題の傾向が違う。そのため,NCBEが出している公式過去問集をやるのがベストらしい。とはいえ,私は上記素材だけで勉強し,それほど不足も感じなかった。)
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