2019年08月07日

2020年2月カリフォルニア州司法試験-科目予想

 
California barexamでは,科目はランダムに出題されており予想は当たらないと思っていたのだが,2019Julyのbarexamの予想がずいぶんと当たったので,改めて過去の出題出目表を確認してみた。
https://www.jdadvising.com/wp-content/uploads/2019/03/CA-Frequency-chart-F03-F19.png

一つ大きな事実を見逃していることをに気づいた。
これを見ると,確かに,2014年ころまでは非常にランダムに出題されているのだが,2015年頃から,2年連続同一科目が出題されていることが減っているようにみえる。

そこで,エッセーの問題数が5問に減少した2017年7月以降で,改めて計算してみると,
 ・弁護士倫理を除き出題問題が20問
 ・2回連続同一科目からのフル出題は1問
 ・クロスオーバーで出た科目が次回フル出題(又はその逆)は7問
→クロスオーバーは0.5掛けにすると4.5問/20問=22.5%(すなわち弁護士倫理を除いて4問のうち1問)だけが前回と同じ科目から出題されている。

 本来的には弁護士倫理を除いた11科目から4題出題なので,同じ科目が出題される確率は約36%(6/11)であり,同じ科目が続いて出題される実際の確率はランダムで出題された場合の確率の3分の2ほどである。
 逆にいえば,前回出ていない科目は1.5倍ほど出題可能性が高いことになる。
 データが少ないので偶然の可能性も高く有意差があるとも言いきれないが,傾向が変わっているのかもしれない。
 
 そう考えると,エッセーで勉強する方法も少し変えた方がいいことになる。
 ヤマが当たらないと考えると,毎回出る弁護士倫理2,他の科目1ぐらいの時間配分が妥当だった。
 しかし,上記統計を信用すれば弁護士倫理2,前回出ていない科目1.5,前回出題科目1の割合で勉強したほうが効率がよさそうだ。

 ヤマもある程度あたるとすると,2020年2月の出題科目予想は,
  ★弁護士倫理
  ◎商組織法(代理・組合が絡む可能性大)
  ◎証拠法(CA州法の可能性大)
  ◯不法行為法
  ◯不動産財産法
  ▲遺言/信託(信託の可能性の方が大)
というところだろう。

統計から考えると,上記6科目から4科目は出題され,上記外の6科目から1題出題されるということになりそうである。
この傾向が続くようであれば,出題科目予想も重要になるのかもしれない。

posted by 内田清隆 at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセー出題予想

2019年08月06日

2019July カリフォルニア州司法試験ー科目予想は?


2019年7月のカリフォルニア州司法試験では,エッセーの出題科目が事前に漏洩するという前代未聞の事態が生じたようだ。

とはいえ漏洩したのは,試験の数日前。直前の数日の詰め込みで大きな差がつくわけでもなく,実際的な影響は少なかったと思われる。
しかし,自分が同じ状態であったと思ったらぞっとする。受験生は,さぞかし様々な不安や葛藤を感じたことであろう。

http://ca-barexam.sblo.jp/article/186115103.htmlという投稿で,出題科目予想をしていたのだが,その内容は,
 弁護士倫理
 憲法
 契約法 
 刑法/刑事手続
 商組織法
 リメディ―
穴としてクロスオーバーで
 契約法/商組織法/リメディ― 
 憲法/リメディ―
というものであった。

実際の出題と予想を比較してみると
 弁護士倫理    →的中
 憲法       →的中(クロスオーバー)
 契約法      →的中
 刑法/刑事手続  →的中
 商組織法     →外れ
 リメディ―    →的中(クロスオーバー)
穴(クロスオーバー)
 契約法/商組織法/リメディ― →外れ
 憲法/リメディ―       →ズバリ

予想外の民事手続が出題されたが,かなり的中している。
特に過去出題がない憲法/リメディ―は良く当てたと思う。

予想しても意味がないと主張していたのだが,結構意味があるのかもしれない。
まあ漏洩するのであれば意味がないともいえるが・・・
posted by 内田清隆 at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセー出題予想