2019年06月20日

FLASH CARD

 
 日本でいう単語帳。暗記のために,カリフォルニア州司法試験の試験会場近くでもかなり多くの人が利用していた。紙ベースでは多分critical passが一番人気。

 私は,Barboost MBEというアプリを利用した。
私は勉強当初から利用したがこれは大失敗。良く考えてみればフラッシュカードはそもそも直前暗記用に使うべきもの。これで最初から勉強しようというのは間違いだった。また,後で分かったのだが,同カードのレベルはかなり高く(一部,試験レベル以上),それを最初からやるというのも間違いだった。
ただ,Barboostはbarbriとは違う視点・表現でルールを作成しており,非常に勉強になるカードであるので,勉強が進んでからは非常に重宝した。

 Barmaxにもフラッシュカードがついているが,こちらは全然駄目であった。アウトラインを工夫せずにコピペしているだけ。これであれば,アウトラインを手で隠しながら勉強するのと違いがない。

 その他quizletというサイトでたくさんの無料フラッシュカードが手に入る。これは,誰が作成者かよく分からず,内容もピンキリであるが,その分,楽しくもあった。ただ,どうしてもソースがはっきりしないという不安は拭えない。

条文について

 
  日本での法律の勉強においては,条文の重要性が繰り返し喧伝されるが,アメリカにおいては,条文がない科目も多いし,条文(Restatement含む)の重要性は科目において大きく異なる。そのため,それを知っておくことは重要だと思う。
 また,一般的な条文の重要性は別に,barexamにおいて条文を調べながら勉強することが重要かは異なる問題でもある。
 各科目ごとのbarexamにおける条文の重要性は以下のとおりである。
(なお,条文は表現が難しい場合も多いので,いずれにせよ,勉強当初は見なくてもよいと思う。)

憲法
最高裁判例が規範。条文は択一には役立つのもあるが,基本的には条文を見る必要はない(とはいえ,米国法を勉強する以上,アメリカ憲法ぐらいは見ておきたいとは思う。)。

契約法
Restatement 2ndは実際の裁判例においても,barexamにおいても非常に重要視されているし,名文で分かりやすくもあり,最低一読を薦める。ただ,それをそのままルールとして使うと長くなるので,あくまで「理解」のために読むにとどめておいた方がよい。
UCCは条文自体は非常に重要なのだが,barexamに必要となる条文は半分以下。素読するのはやや時間的に無駄。分からない時に調べるのが良い。

不法行為
原則として裁判例が法源であるため,各州で微妙に違う。
Restatement 2ndと3rd があり,どちらも非常に分かりやすい,良いRestatementだが,双方の内容は相当に異なり,受験界通説はいまだに2ndの場合も多いが2ndは必ずしも実務上通説ではない。そのため,下手に読むとかえって混乱する可能性が高い。余裕があったら見ればよい。

不動産財産法
Restatementは実務上無視されているし,しかも,受験界通説とも実務上通説と異なる場合が多い。読む必要はないし,むしろ読まない方がいい。
制定法はたくさんあるが各州違うし読む必要なし。
そのため法源を調べるという勉強は不要だしやめた方が良い。

刑法
MPC(模範刑法典)という全米統一刑法案が存在するが,受験で必要とされるコモンローとは相当にずれているため読んでいない。条文は不要。(勉強すれば加点にはなりそう)

刑事手続
憲法の数条は覚える必要がある。その他は最高裁判例が規範であり参考とする条文は存在しない。
(刑事訴訟法の条文は基本範囲外。完全に範囲外ではないが少なくとも見る必要はない。)

民事手続
法源が@連邦規則A合衆国法典(U.S.C)B最高裁判例(対人管轄)の三つに分かれており,@だけとってもbarexamに不要な条文にあふれており,条文で勉強するのは厳しい。必要なときに参照するぐらいであろう。

証拠法
連邦証拠規則,カルフォルニア州証拠規則とも,コメント含めてすべて読んでよいほど直接barexamに結びつく。本文は必読だと思う。

弁護士倫理
ABAルールもCAルールも簡潔にまとまっており,そのまま暗記ルール集にできるレベル。barexamでは覚えなくてもよい部分も公式ルールにはあるが,常に手元に置き,コメントも含めて必ず読みたい。

代理法
代理法はよくできたRestatementがある。長大であった2ndをコンパクトにまとめたもので,半分は試験範囲外だが,そのまま暗記ルールにできる簡潔な表現で一読をお勧め。

組合法
RUPAが契約法におけるUCCにあたる重要条文だがカリフォルニア州は採用していないし,試験で必要なのは3割ぐらいなので,まあたまに参照しても良いかなという程度。

会社法
統一法,デラウェア法等が参照しても良い条文候補だろうだが,本来は州ごとで大きくバラバラなのため,braexam受験のためだけであれば条文は参照しない方がいいと思う(余計混乱する)。

遺言・信託
遺言については,試験範囲となるCAの法律の条文番号をbarが具体的に明示している。その条文量は多くなく,ずばり試験範囲なので,必ず読みたい。
信託は,契約法同様,リステイトメントがあり,また契約法のUCCにあたる統一信託法が重要な位置を占める。
しかし,半分以上は試験範囲外であり,読む必要はない。

夫婦共有財産 
試験で必要となる条文はprobate codeとfamily codeに分かれており探しづらく,条文はやや長大でそのまま暗記ルールとして使いづらい。
しかし,条文という明確なルールがある以上,適宜参照はしたい。

リメディ
契約法のRestatementやUCCが契約のリメディ―については重要は法源。
それ以外については基本的には各州のケースローが支配しており法源にあたる必要はない。
不当利得法専門のRestatementがあるが未読。


探すのに苦労した条文は以下のとおり。ネットで見つけづらいもの多い。
不法行為のrestatement全文が一番欲しかったが無料では見つからなかった。

Restatement 2nd 全文(コメントなし)
https://docplayer.net/28746007-Restatement-second-of-contracts.html

UCC全文
https://www.michigan.gov/documents/entireuccbook_18831_7.pdf

Agencyのrestatement全文
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjc0ubslKLbAhXLE7wKHdBKCboQFggyMAE&url=https%3A%2F%2Fwww.law.berkeley.edu%2Fphp-programs%2Fcourses%2FfileDL.php%3FfID%3D12067&usg=AOvVaw0MOxneGSrc-ysA0ZcGgsIp

RUPA{改正組合法}全文
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwi99frRneXgAhXLurwKHdpRDyQQFjABegQIYxAC&url=https%3A%2F%2Fusers.wfu.edu%2Fpalmitar%2FICBCorporations-Companion%2FConexus%2FUniformActs%2FRUPA1997.pdf&usg=AOvVaw3M6MWnmkFEdvbeJnjfYpl9

統一信託法全文
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjM9oDtneXgAhWEWLwKHZ36CfIQFjAAegQIYhAC&url=http%3A%2F%2Fwww.uniformlaws.org%2Fshared%2Fdocs%2Ftrust_code%2Futc_final_rev2010.pdf&usg=AOvVaw2o2rYp88XUq2gFSe8wl-6e

マイ・アウトライン作成

マイ・アウトライン作成には力を入れた。具体的には以下の作成である。

憲法
憲法.docx
契約法
契約法.docx
不法行為法
不法行為.docx
刑法/刑事手続き
刑事手続.docx
民訴
民事訴訟法.docx
証拠法
証拠法.docx

リメディ
リメディ―.doc
弁護士倫理
弁護士倫理.rtf
商組織法  
商組織法...doc
遺言・信託
遺言・信託.docx
夫婦共有財産
夫婦共有財産.docx

 単に受動的に読むだけではなく,自らまとめていくという作業は理解及び記憶定着において非常に役立ったと思う。ただ作成の際に,コピペを多用し,自ら打たなかったので,その点で英語力が伸び悩んだ。
 いくつかのアウトラインをまとめるという形で第1弾を作成し,その後は,基本書を読んで新たな発見があれば入力する,問題を解いて知らなかったことがあれば,マイ・アウトラインに加えるという形で,受験直前までバージョンアップを続けた。
 また,定期的に全体を復習して読むという勉強も繰り返した。

よく利用したアウトライン


私がよく読んだり参考にしたアウトラインを紹介しよう。

簡潔アウトライン

https://www.baressays.com/
もっともコンパクトかつ網羅的。一番よく利用した。あくまでも最後のまとめ用。表現はbarbriとそっくり
 
https://www.barexammind.com/outlines/california-bar-exam-outlines/
メインで利用したもう一つ。簡潔に多くの事例に触れる。なぜこんな素晴らしいものが無料なのか。

http://www.legalthree.com/category/attack-sheet/
非常にコンパクトなアウトライン集。たぶん一番短い。愛用。最初の一歩に良い。

http://pennguin.hateblo.jp/entry/NYBarOutlines
日本人作成の日本語ニューヨークバーの超簡単アウトライン。分かりやすい。最初の一歩に良い。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSftuu6E_Uv61c0kHLsMIXyly3wwB_P2s1TUYmmIThvpq1WccQ/viewform
独学対策ノート。やや古く表現が固くて難しい。かなり詳細で事例も豊富。愛用。

http://book.geocities.jp/h_highstone/calbar.html
日本人作成,非常に簡潔。barbriとそれなりに異なる,かなり工夫してまとめられており,全重要論点をカバーはしていないが,かなり価値が高い。

Barbri: The Conviser Mini Review
現地で回りを見た限り一番人気のアウトライン。勉強が進んだ人向け。割に長い。

Barmax outline
講義のレジュメ。barbriと違う視点の場合が多く,その点が便利。

lean sheet http://www.leansheets.com/
未利用。有料超コンパクトアウトライン。定番。無料部分を見ると非常に良さそう。

magic sheet  https://www.makethisyourlasttime.com/landing/magicsheets-info/
未利用。有料コンパクトアウトライン。人気。無料部分を見ると良さそう。


詳細アウトライン


全般
https://thelawdictionary.org/law-school-outlines/
オンライン集,ピンキリだが,基本書要約アウトラインが非常に役立った。とくにドレクスラーの教科書のまとめアウトラインが素晴らしく役立った。

憲法
https://www.nap.edu/read/23031/chapter/1
アウトラインでなく交通機関における表現の自由規制の論文。表現の自由全般の理解に非常に役立った。

契約法
NYUのアウトライン。契約の成立のみだが,詳細で分かりやすい。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&ved=2ahUKEwjn6PiUnuXgAhUMVLwKHVCFCToQFjAAegQIYxAC&url=http%3A%2F%2Fwww.law.nyu.edu%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fupload_documents%2FDavis.Contracts.Fall13%25282%2529.pdf&usg=AOvVaw17E6oGARhfAQFIAxFCmPEb

契約法のアウトライン,restatementとUCCの関係を明快に説明。南テキサス大学。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&ved=2ahUKEwiWqbHEnuXgAhUJ87wKHSJGDtYQFjABegQIYhAC&url=http%3A%2F%2Fwww.stcl.edu%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F11%2FContracts-I-Outline-Page.doc&usg=AOvVaw2ev8qlfuKg7wUbH7Pg0qCh

日本語によるUCC全般の解説
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjrhIPmnuXgAhUL9LwKHUhjDxsQFjABegQIDxAC&url=https%3A%2F%2Fwww.imes.boj.or.jp%2Fresearch%2Fpapers%2Fjapanese%2F00-J-26.pdf&usg=AOvVaw2Nxgo6T8szv1767OK19L6b

不法行為法
NYUのアウトライン。まとまりが良い。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjsgNGzq-rgAhVoGKYKHX6xBRAQFjABegQIYRAC&url=http%3A%2F%2Fwww.law.nyu.edu%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fupload_documents%2FWyman%5B1%5D.Torts.Spring2006.2.doc&usg=AOvVaw38aFpPotUV-1hqhQklPLlQ

ワシントン大のアウトライン。事例が豊富。愛用。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjgxvbyq-rgAhViw4sBHepNAWoQFjAAegQIDhAC&url=https%3A%2F%2Flaw.wustl.edu%2Fsba%2Ffirstyearoutlines%2Ftorts%2FEllis%2Fellis1.doc&usg=AOvVaw2AIlq-rBqh1UAOvnYkSsQ5

財産法
良くまとまっている
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=9&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwiZzraVrOrgAhXKw4sBHYu8BxIQFjAIegQIIRAC&url=https%3A%2F%2Flaw.wustl.edu%2Fsba%2Ffirstyearoutlines%2Fproperty%2FRichards%2Frichards6fa04.doc&usg=AOvVaw1bb7xdtNPQlrDfVQhgp1cL

よく利用した。背景からの詳しい説明,理解を助ける。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=12&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwiD5daprOrgAhXZxosBHeFvAH4QFjALegQIYBAC&url=https%3A%2F%2Fec.wustl.edu%2Fsba%2Ffirstyearoutlines%2Fproperty%2FMinzner%2FMinzner%2520-%2520Property%2520-%2520Fall%252007.pdf&usg=AOvVaw249vGcRoYd8ko3SFZQQmT-

リメディ
NYUのアウトライン。barexam用でない感じだが,分かりやすい。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjRqOHxrOrgAhWWE4gKHQdkAUQQFjAAegQIABAC&url=http%3A%2F%2Fwww.law.nyu.edu%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fupload_documents%2Fb_adler_f02.doc&usg=AOvVaw3dE-jobx2mU5E0XKzay_nt

刑事手続
コンパクトながら多数の判例を収録
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwiNmPCTrergAhWVfXAKHePIChAQFjAAegQIHRAC&url=https%3A%2F%2Fwww.law.nyu.edu%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fupload_documents%2FCrimPro.Fall.04.Schaffer.doc&usg=AOvVaw1b04glZi56kyNT7NtlLKkB

全範囲をカバーしていないが,説明がある部分は非常に分かりやすい
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=9&ved=2ahUKEwjjyM6krergAhUaPnAKHTu6AcMQFjAIegQIBRAC&url=https%3A%2F%2Flaw.lclark.edu%2Flive%2Ffiles%2F6391-criminal-procedure-i-mandibergdoc&usg=AOvVaw00FAR0n4YdI0Lg5nXs0R-P

証拠法
性格証拠部分が非常に分かりやすかった。ただかなり長く,もはや教科書に近い。
http://law.indiana.edu/instruction/tanford/b723/syllabus/index.shtml

弁護士倫理
ロヨラ大学のアウトライン。事例が豊富で理解には非常に良い。愛用。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjV4bnNrergAhUKfnAKHX4bCxIQFjAAegQIARAC&url=http%3A%2F%2Fpeople.loyno.edu%2F~ebls%2FOutlines%2520I-L%2Flegalprofessionoutline-g.rtf&usg=AOvVaw3fMFAEZX3g9sBoP1APieIi

刑事事件における弁護士倫理に特化したアウトライン。ややレベルが高すぎるかもしれない。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwiw6NjgrergAhWI7mEKHfYpBcMQFjAAegQIARAC&url=http%3A%2F%2Fwww.law.nyu.edu%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fupload_documents%2FPR_in_Criminal_Practice_Orenstein.pdf&usg=AOvVaw2n3RldjfWApxzJxCLG6evI

会社法
あまり試験にフィットしていないが分かりやすい
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwiOsMD7rergAhWXd94KHSOuBX4QFjAAegQIARAC&url=http%3A%2F%2Forgs.law.harvard.edu%2Flds%2Ffiles%2F2013%2F09%2FCorporations_Clark_S2009-Outline.doc&usg=AOvVaw2z-iNDff-g13ZFghCC4Upi

結構試験にフィットしているが,詳しすぎる感はある
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwi_wY2HrurgAhVHA4gKHfpBDnUQFjAAegQIABAC&url=http%3A%2F%2Fwww.law.nyu.edu%2Fsites%2Fdefault%2Ffiles%2Fupload_documents%2FCorporations_Allen_Unknown.pdf&usg=AOvVaw0y6cUTjGu_5kP1rLFtsjEx

夫婦共有財産

かなり詳しい。あくまでも調べたい時がある時のために利用
https://www.outlinedepot.com/Home/ProfessorOutlines/6560

良くまとまっている。
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=6&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjdhPL5rurgAhXFdt4KHYlMCSoQFjAFegQIBRAC&url=http%3A%2F%2Flaw.scu.edu%2Fwp-content%2Fuploads%2Fwomenandlaw%2FCommunity_Property_-_Lois_Schwartz.doc&usg=AOvVaw1fFpFU9p2fir3DXt6GW1H_

アウトライン通読

 
 アウトラインを読むという勉強が,多くの受験生のインプットの中心になっているようだ。私は,その中心を基本書通読においたが,それでもアウトラインを読むのことにも相当に時間をかけた。

 アウトラインは,絶対に覚えるべきルールだけを数ページにまとめた簡潔アウトラインと,全般を数十ページにまとめた詳細アウトラインに分けられる。

 前者は本来受験直前エッセー対策暗記用であろうが,全体像を学ぶには入門段階から役に立つ。私はこれを読むところかかいずれの科目も勉強を始めた。
 
 一方で,後者は本来講義のまとめであり,講義とセットで意味をもつべきものである。ただ,これだけ読んでもかなり理解できる場合も多い。友達のノートのコピーのイメージ。簡潔アウトラインだけを読んでおけば十分という人も多く,詳細アウトラインは受験界ではあまり人気がないのかもしれない。

 私は,最初の頃,とにかくインターネットで無料というのが嬉しくて,アウトラインをネットで探しては読んでいた。その後は,マイアウトライン作成のために,多くのアウトラインを参考にした。終盤では,マイアウトラインだけを読んでいると飽きてくるので,ちょいちょい違うアウトラインを気分転換に読んでいた。

 バーブリ・ミニから多くが派生しているのか,あるいはバーブリ・ミニも何かから派生しているのかわからないが,簡潔アウトラインはいずれもバーブリ・ミニの表現に非常によく似ている。そのためある簡潔アウトラインで分からないことを他の簡潔アウトラインで調べてもやっぱり分からない・・・となったり,ルールが覚えづらいのでもっと分かりやすく表現したルールはないかと探しても同じ表現のルールばかりでてきて辟易することが多かった。その意味で,簡潔アウトラインは色々な種類を読んでも仕方がないし,逆に色々な種類を読んだとしても悪いこともない。